喜多方市内で散策を終えて三津谷の登り窯へ。
市内から少し離れたところにあるので車で移動します。
この窯が作られたのは明治23年で当時は7室の登り窯でした。
その後二代目が大正時代に増築して捨て窯を含め10室の連房式登り窯となったそうです。
創業者の樋口市郎という人は大変研究熱心な人物で棟瓦を改良して特許取得をしたり、積雪寒冷に耐える釉薬煉瓦を考案しております。
釉薬煉瓦とは普通の煉瓦に益子焼の釉薬を掛け焼成した煉瓦です。
明治末から大正時代がこの窯の最盛期でしたが大量生産時代の波に押し流されて昭和45年閉鎖のやむなきに至ったそうです。
全幅5.1m、全長18mで一回で約1万個の煉瓦が焼ける、燃料は赤松。
現在は年に数度しか火が入らないそうですが、行った時はちょうど火を入れてるところでした。
煉瓦を焼いてる様子やお話しを聞く事ができました。
6年前の平成19年に近代化産業遺産に選定されてからボランティアの人たちによってこの窯は維持・保存されてます。
使わないと湿気などで窯が崩れてしまうそうです。
この三津谷の登り窯は、窯の維持だけでなく技術の伝承もボランティアの人たちによって行われている生きた遺産なのです。
この様な技術が今の日本の発展の礎になっているのだと感じました。
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